アシナガバチに刺される

 

 そんなふうに気付かぬうちに、秋が来るものだと思っていた。

 台風も、まだ残していたし ・・・。

 しかし、思い起こした夏にやられた。

 

 アシナガバチに刺されてしまった。           

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 お盆前の生け垣の剪定を考えたら、まだこれが残っていたかと痛みを我慢した。

 
 ちょっとそこの延びたやつを、ドウダンツツジの先を何げなく切った。

 まったくの、無防備だった。

 

 いやー、痛かった。この頃味わったことのない感覚 ・・・。

 

 右額と右手の甲。じーんと痺れるような痛み。

    子どもの頃に教わった「小水」をかける。

 額だって「小水」を、右手ですくって、ひたひたやった。

 何だか、痛みが引いたのは気のせいか。

 

 

 夕立が来るかもしれないと思ったころ、私の顔はお岩さんになっているかもしれないと

思っていたが、少しも変わらない日焼けた初老の顔だった。

 

 子どもの頃から鍛えたものは消えはしない。  f:id:komut:20200822203107j:plain へ、へ、へぇ