大規模な土石流が発生した熱海は、私のところから直線距離にして200kmあまり南東
にある。
この関東の端の辺りでも雨が降るはずだったが、弱いもので難を逃れている。
午後になったら、時々雨雲の薄いところも見られた。
昼時に流れた土石流に流される家などの様子が蘇ってきて、ここらは幸運だったなど
と言っていては申し訳ない。罰が当たる。
私は何とか大きな難を被らずに、束の間の安らぎに深呼吸しているようなものか。
自然のなすがままに、それを受け止めて生きるほかない。
小さな命が寄ってくる。
今年も我が家の庭にメスグロヒョウモンが来た。
孵化した幼虫が、この雨の間にノジスミレを食むのを怪獣と呼んでいる。
それを眺めるごとく、家の外壁でコムラサキが羽を休めているようだ。
彼らは、雨の強弱を喜んでいるようだ。
ムラサキツユクサはどうなのか。笑顔に見えるが ・・・。
間もなく雨がやってくるのだろう。
今の雲でも十分に暗い昼間なのに。