雨間の癒やし

 

 大規模な土石流が発生した熱海は、私のところから直線距離にして200kmあまり南東

にある。

 この関東の端の辺りでも雨が降るはずだったが、弱いもので難を逃れている。

 

 午後になったら、時々雨雲の薄いところも見られた。

 

         

         f:id:komut:20210704074356j:plain

 

 昼時に流れた土石流に流される家などの様子が蘇ってきて、ここらは幸運だったなど

と言っていては申し訳ない。罰が当たる。

 

 

 私は何とか大きな難を被らずに、束の間の安らぎに深呼吸しているようなものか。

 自然のなすがままに、それを受け止めて生きるほかない。

 

 小さな命が寄ってくる。

 今年も我が家の庭にメスグロヒョウモンが来た。

 孵化した幼虫が、この雨の間にノジスミレを食むのを怪獣と呼んでいる。

              

              f:id:komut:20210704084740p:plain

 

 それを眺めるごとく、家の外壁でコムラサキが羽を休めているようだ。

              

              f:id:komut:20210704085001j:plain

 

 彼らは、雨の強弱を喜んでいるようだ。

 ムラサキツユクサはどうなのか。笑顔に見えるが ・・・。

                       

                    f:id:komut:20210704085314j:plain

 間もなく雨がやってくるのだろう。

 今の雲でも十分に暗い昼間なのに。