雨が強弱を休止し、薄陽が差したりすると、項垂れていた草も鳥の声も戻ってくる。
畑には、じゃがいもの花が葉っぱの中で目立っている。
色濃くも たかが馬鈴薯 花明り
今は、じゃがいもの花は摘まないような栽培方法がとられているという。
この畑の老婆は、そんなことにはお構いなしで、間もなく摘むだろう。
そう、今日がこの満開を見る最後の機会だったかもしれない。
じゃがいもの花は、夏の季語。今日は旧暦5月12日で仲夏。
掘って食べろと持ってきてくれる頃になると、秋の季語になる。