私に歳暮

 

 イブの夜が明けて、子どもたちは欲しかったプレゼントに喜んだだろうか。

 それぞれに、自らの幸せを噛みしめていることだろう。

 

 白いプレゼントになったところには、慰める言葉もない。

 ホワイトクリスマス ・・・ なんて言っている場合ではなさそうだ。

 西日本の日本海側から北陸、北海道までの豪雪が続く。

 近くの山にある観光地にも、思わぬ贈り物 ・・・。

 

        

          12:00 24th 日光市

 

 私に望むものもないが、くれると言われても何にするか答えは直ぐには出ない。

 一番嬉しい野菜も届いていたし、酒の肴も来ていた。

 

 

 その朝、TV は久し振りに昔話をやっていた。

 年末の、かさじぞう、びんぼう神と福の神、マッチ売りの少女 ・・・。

 

 

 若水のお茶、だった。   たくぞうすいなり、宝船の初夢 もあった。

         

         

 

      大晦日おじいさん、町で買った笠の一つを

     雪がかかり始めた地蔵にかけてやる。

 

         

 

      元旦、女房と若水でお茶を飲むと、すっかり

     若返ってしまったという、話だ。

 

 私は、思わぬ贈り物を貰った気分になった。

 今年、願いの半分以上も上手く行ったことがあった。そして来年はどうしようと思っ

ていたところに、この昔話は暗示をくれた。

 

   ここで一つ歳を取るが、周囲には誠意を尽くして、不運・不調にも諦めずに

  挑戦していこうと、モチベーションを挙げていこうと前向きになった。朝。