こんな陽気だから関東の山沿いでも椿が咲き出した。
この時期に咲くと、藪椿のイメージが強い。
本来はヤブツバキで、赤く春咲きだが、まだ寒いうちは葉に隠れるように開くので、そう呼びたくなるのだ。
200種を越える園芸品種に作出され、庭や公園などによく植えられている。山茶花と入れ替わっている。
常緑の固い葉の中でに咲く、一輪の白い花に目を引かれる。
白い椿も同じように開いている。茶花として人気のある侘助椿だ。
小輪の一重の椿に、その美しさや優しさを求めて「わび・さび」から
わび助と名付けたのではないだろうか。
ひっそりと俯き加減に、見つめ返される。
人が訪れることの少ないところで、可憐で、愛らしく咲く侘助も、家に持ち帰って身近においてみる。