自らは平和に向かって


 雨の後、一時的な冬型になって、北風が吹き荒れている。7、8m。
 満開を過ぎた桜は、花ふぶき。


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 ちょうど、主要7カ国(G7)外相会合のために広島に入った米ジョン・ケリー国務長官のようにも …。
 核兵器を戦争に使用した唯一の国である米国の国務長官被爆地広島を訪れるのは初めてだ。

 しかし、「米国務長官が謝罪のため広島に来たのかと尋ねられれば、答えはノーだ。」(国務省高官)は、冷たい北風のよう。


  マスコミはこれに合わせて、元兵士のコメントを紹介している。

    「原爆投下が戦争を終わらせ、結果として多くの日本人の命を
   救った。」「我々は謝罪すべきではない。なぜなら、日本がはじめ
   た戦争だから。」(太平洋戦争の沖縄戦に小隊長として参加Rさん)

    「目撃した原爆投下がもたらした惨状に同情したが、原爆を投下
   しなければ戦況を打開できなかった。訪問は外交の一環だと思う。」
   (大戦中空軍に所属していたHさん)        (朝日デジ)

 
 この桜舞う平和な日本は、広島・長崎・沖縄の人々の犠牲と、幾万幾千の兵士の死によって築かれたものだ。
 私たち戦争を知らない世代も、忘れてはならない事実だ。

 
 花びらは、コンクリートの地面を白くしている。
 それは、平和を願う人々が、列島を埋め尽くしているのようだ。


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 そういう国の言葉を獲得しようとする流れが理解できない。その国の
言語(母国語)は、その国の思想であり文化だから。(英語は道具。)

  これですっかり葉桜に向かってしまう。