ナスヒオウギアヤメ


 ナスヒオウギアヤメを見てきた。

 昭和天皇が『那須の植物詩』で新変種として紹介した那須高原に自生するアヤメ。
 レッドデータブックとちぎでは、絶滅危惧種Ⅰ類(Aランク)にある。


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 ここ(なかがわ水遊園)では、宮内庁から譲り受けて2012年から管理して、100株以上になっているという。

 葉と花を見ておきたい。

  イメージ 2  イメージ 3


 今まで見たことがなく、高山性の植物との認識だった。
 茎や葉の集まった様子は意外であったし、花びらの色もくっきりとした檜扇かと思っていたので予想は外れた。(標高1000mから150m付近に移植されたためだろうか。)

 後で聞いたが、ヒオウギアヤメは近くの休耕田で保護されているものがあった。これも見てきた。

    イメージ 4 気温が上がって萎れている


 やはり、ナスヒオウギアヤメに、ヒオウギアヤメに違いない。


 実は、我が家の庭にあるアヤメがもしかしたら、ヒオウギアヤメではないかと思っていた。だから、確認したいとずっと考えていたのだ。自生していたものを移植したからでもある。
 ヒオウギアヤメの頭に、「ナス」が付くのを最初から見落としていた。

       
     庭のアヤメ イメージ 5

 これから咲く花菖蒲のように茎がすっくと立って、琳派が好みそうな姿だ。花は小ぶりで、青紫が濃いめなのだ。

 (ナス)ヒオウギアヤメは、カキツバタ系の茎、立ち方だ。色はやや淡い気がする。
    「いずれ菖蒲あやめか杜若かきつばた」だ。