衣替えの日


 関東北部は昨夜から今朝未明に雨を降らせた低気圧が、北海道へ進むために乾燥した晴れのいい天気になっている。
 13時の気温が25.6℃まで上がって、衣替えの日としては好適となった。

 ただ風があり、埃っぽいとか、紙類を飛ばされるとか、少し邪魔なところもある。
 平均2.8m、最大7.7m(NE)で、青葉が裏返って見える。


 図書館への道、休耕田に「チガヤの海」を見る。


      イメージ 1 風になびいている


 日当たりのよい空き地(ここでは休耕田までにも)に一面に生え、細い葉を一面に立てた群落を作り、白い穂を出す。かつては食べられたこともある。

 葉には細くて硬い葉柄があって、その先はやや幅広くなり、ほとんど真っすぐに立ち上がり、高さは30-50cm程になる。
 初夏に穂を出す。穂は細長い円柱形で、葉よりも高く伸び上がり、ほぼまっすぐに立つ。真っ白の綿毛に包まれていて、よく目立つ。。

     折からの風になびいている。そして、西に傾き始めた陽光を 
    浴びて
     銀色に輝き、まるで海のよう ・・・。

 チガヤは、チ(稚)+カヤ(茅)だと思っていたが、 れっきとしたイネ科チガヤ属の植物なのだ。図鑑にも古くから親しまれたとあり、古名はチ(茅)であり、花穂はチバナまたはツバナとも呼ばれ、古事記万葉集にもその名が出るという。


   「植物体に糖分を蓄える性質がある。外に顔を出す前の若い穂は
    噛むと甘く、子どもがおやつ代わりに噛んでいた。」(Wikp.)


 まさしくこの記憶によって、私の目が心がチガヤを捉らえている。