起き掛けから気忙しく過ごしたせいか、昼前に一時強かった雨が止みかけたころには、なぜか倦怠感に襲われた。
好きなはずの仕事の「義務」の部分が見えてきたためか。
図書館での時間を切り上げて、いつか見た菓子店によることにした。
古賀洋菓子店
直接帰宅できない用件を済ませた頃には、それらの名を忘れてしまっていた。プリンやヨーグルト、ゼリーの上に、刻んだフルーツが載せてあるのは確か。
元来辛党の私だが、酒の前に食べた。
湿度の高い中を過ごしてきた我が身に沁みた。
真岡の方から帰るには、市貝を通る道がある。
その道を選んだら、杉山・鈴木菓子店の饅頭を買わずには、帰れない。父に聞かされていたものだ。
仏壇に供える。
あんこたっぷりだろう、明日の朝お茶で食べよう、などと思いながら焼酎を飲むと、疲れも少し引いてきたように感じられた。