高校野球栃木大会1回戦。
わが烏山は、2日の順延を経て、満を持しての登場となった。
アルプススタンドも、私の高校時代と違って、明るい色のチアガール
と、チームカラー 「紫」 をまとった保護者会が、試合開始早々勝利を期待
して盛り上がっている。
いつ見ても高校野球は美しい、というのは遠くから見ている。
先制、追加点を許して、劣勢のまま終盤に入る。
練習してきたはずの攻めをどこへ置いてきたのか。
天候の回復とともに、試合が淡々と進んでしまう。
負け試合は、そんなものだ。
「君たちには自負はないのか。」
私の歳になると、そのうち出すからなどと悠長に構えては
いられない。94日目だった。
かくて、君らとの私の夏は最短に終わった。