酒のための日


 過ぎていった「野分」は風なしだったが、雨も降り足りなかったのか、今日も終日強く弱く降り続いた。
 
 為すべきことはたくさんあったが、天気のせいにして何も手に付かなかった。
 そうしているうちに、酒のための夜になった。


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   純米酒 神の泉
     
   米(国産)米麹(国産米)
   14度以上15度未満
   日本酒度+1.5
   酸度1.5
   精米歩合70%

   埼玉県羽生市 東亜酒造
   
 
 やや淡麗な味わいながら、米本来のコクと旨みを感じる。
 冷やしも、燗もしないからこそ、その急所を射止めているようにも思えるが ・・・。
 
 今日は何もせずに、最後に酒を飲むために時を過ごした。
 走るための「雨の止み間」を待っていたが、とうとう日が暮れてしまったのだ。
 ただ、鷗外の『舞姫』を、どう読ませるかだけをいろいろと考えたが名案には至らなかった。晴耕雨飲だった。