裸の貴婦人


 秋の陽に、今一番に開いたコルチカムが、道に溢れんばかりだ。

  
       イメージ 1


 見事に並んで、広がっている。
 どんなにたくさん、球根を植えたのだろう、と思う。

 この色、薄紫ともピンクとも言える優しい花びら。
 
 
イメージ 2  イヌサフランの和名を持つコルチカムは、この
 頃になると土の中から蕾が顔を出し、サフラン
 似た透明感のある美しい花を見せる。
  葉を持たないので、「裸の貴婦人」の異名があ
 る。花には似合わない毒性があるらしく、サフラ
 ンとは違う点だ。


 コルチカムの球根は、土や水が無い状態でも花を開く。
 だから室内で放っておいても、花壇や鉢でも栽培できる。

 かつてテーブルの上において、花を楽しんだことがある。
 栽培などといったものではないが、貴婦人と極身近に暮らすことか出来た。