オナモミ


 ローカル線の、無人駅のカウンターで、オナモミを見つけた。
 誰かが、置いていったのだろう。置き忘れたのか。

  イメージ 1 野に出た土産になっただろう。


 小指の先にも足りないほどの大きさだから、どこへ落としたかと探しただろう。
 胸の辺りにくっつけておけば、そんなこともなかったかもしれない。


 小さい頃、「ひっつき虫」と呼んで、友だちの衣服に投げて、くっつけ合って遊んだのを思い出す。その頃に比べたら、数が少なくなったかなぁと思っていた。

   オナモミ(アジア大陸原産)は帰化植物ではあるが、絶滅危惧種
  なっている。今見ているのは、オオオナモミ(戦前北アメリカ大陸
  から)かもしれない。(Wikipediaなど)

 10月だったか、コンクリートの駐車場の一角に、オナモミの大きな木
を見ていたので行ってみた。

                       イメージ 2
 
  オナモミの姿はなかった。
  片付けられたのだろう。

  霜も、雪も北から
   すっかり枯れてしまったのだろう。

  
 何となく懐かしさを感じる草の実だ。
 また、あの場所に出るだろうか。
 この、茶色のいがいがが、芽を出すはずだが ・・・。