沙羅双樹開く


 沙羅双樹さらそうじゅが、咲いた。
 特に珍しくもない。公園などでは、10mも20mもあろうかという高さ
で、花をびっしり付けているのを見かけるだろう。


 この間枝を剪定してやったら蕾が起き上がり、開いたというわけだ。


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 なんというすがしさ。

   『平家物語』冒頭の

     祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
     沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす のそれだ。

  まだ盛者になっていない。
  それに向かっているところにいると思っている。

 いや、今度ばかりは、梅雨の雨を呼んでしまったようだ。