曇りの十五夜


 待ち望んでいた十五夜を駐車場から見た。
 山の方から昇ると思っていたら、松と建物の間からだった。


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 日没後、15分から20分ぐらいだ。
 鮮明さに欠けている画像は、雲がかかっているだけではない。


 1時間ぐらい、家に帰る間も気になって仕方なかった。
 いっそう雲が出て、きれいな十五夜は隠れていた。


 酒を飲んでからも、なかなか晴れない。
 それでも、十五夜に違いない。
 

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 雲間の月を見ると、兎は不鮮明だ。
 だが、満ちている月には限りない安寧を感じる。


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 これで、いい。