奨学金では将来は拓けない


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 見出しは、政治的なものやスポーツに関するものもある。

 生活・文化の面で、「奨学金破産」についての記事が、先週続いたのを保存しておいたので、まとめて読んだ。

     娘が自己破産奨学金400万定年の父が返還。
     還暦を過ぎた父は母方の叔父の家まで足を運び頭を下げた。


      イメージ 1 画像asahi.com文mamastar.jp


     「娘が自己破産をさせていただきます。何とか私で食い止め
    ますので、迷惑はかけません。」(親戚への挨拶か。)

     娘は30代。大学進学のために日本学生支援機構から奨学金
    476万円を借りていた。父が連帯保証人、叔父も保証人に。  
     卒業後返還金の重さに耐えられなくなったという。
 
     学生時代から生活費も稼ぐために複数のアルバイトを掛け持
    ちし、奨学金の返還を優先して就職したが、職場は続かず。


 大学の4年間で借りる奨学金を返済するのに、3倍の12年かかったら
終わるときには、もう35歳になっている。
 貸与を受けるとき、返還のシュミレーションすると聞いたが、途中で何が起こるか分からない時代だから、予定通りにはいかない事もある。


       教育の無償化では、解決しない。
       その人たちの怠惰でもない。


 学生のアルバイトや質素倹約は当たり前だ。ただ、それだけでは済まなくなっているなっている。
 国の奨学金を返還できず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっているらしい。
 過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。無担保・無審査で借りた奨学金が重荷となり、破産の連鎖を招いているようだ。(日本学生支援機構などによる。)