雑草との闘い始まる



 今年も、雑草との闘いが始まった。
 桜と同じくらいに、いつもより早い。
   雨上がりだからか、伸び出した頃だからか、柔らかく感じた。

 
      イメージ 1 タンポポだらけの耕作放棄

 
 大きいのは酸葉すいばに、ハルジオン・ヒメジョン。
 背は低いか蔓延るのがはこべ、これが始末が悪い。

 モンシロチョウがやってくる。怖がる様子もない。
 (私は自動刈り払い機で、音を立てているんだから …。)
 てんとう虫は記念写真を撮ろうとすると、じっとしてくれない。


 同様に、カラスノエンドウが私の徒労を癒してくれる。


      イメージ 2


 草の生長には切りがないのでこれくらいにしようと、庭まで戻る。
 石の上に、最後の桃の花びらが散り敷いている。


      イメージ 3


 三好達治の「甃いしの上」が思い浮かぶ。
   これは桃、あれは桜 …、いしは甃いしただみ

    あはれ花びらながれ  をみなごに花びらながれ
    をみなごしめやかに語らひあゆみ

    うららかの跫音あしおと空にながれ

       ・・・・・・・・


    ひとりなる

    わが身の影をあゆまする 甃いし のうへ


 この短い詩を口ずさみながら、先ほどまで降っていた春の雨がほんとに強かったと思い出した。あのような春の雨は、立原正秋の『春の鐘』で、どう描かれていたか …。

 こんな詩を講じていたのは、もう4年も前になる。