美人台無し


 酒呑みでも、独りでも甘いもの食べたい時がある。
 いちごがのったショートケーキなら、時と場を選ばないものだ ・・・。
 そんなことで買って帰った。


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 ところが、美人台無しの、よれよれ。
 いま、ここだから、お許しを。(仏壇の母に供えたんだ。)


 その帰途に、ゆっくりな車の後につくことになり、予想外のところで
急ブレーキを踏むことなったからだ。
 味に変わりはない。美味かった。それでよかった。

 母や、勝代伯母も、笑っているだろう。