コートにボールを叩きつけ、ラケットを投げつける。
世界ランク4位の大坂なおみが、42位の鄭賽賽テイサイサイに、6―2で第1セットを取った後の、第2セット第3ゲームでの一コマだ。
サービスゲームをブレークされると、イライラは頂点に達し、
第5ゲームにはチーム席に向かって両手を広げて不満の表情。
相手に声援を送る一団の言葉に反応して、スタンドを睨みつける
ような一幕も …。
ジェットコースターのように心が浮き沈み、とマスコミは表現した。
第1セット第8ゲームに、コートに落ちていた虫を拾い上げて、
「救出」する余裕を見せていたが、縦回転の効いた相手のスライス
に苦戦して、ミスが増えたところでの乱調だった。
その後第7セットをキープして平常心を取り戻すと、そこから4
ゲーム連取で勝負を決めたのだけれど …。
試合後の会見では、「勝てたことが良かった。ラケットは魔法のように手から飛び出し、コントロールできなかった。ヨネックス、ごめんなさい。あれは、少し子どもっぽかった。ラケットを投げたり蹴ったりしない試合をしたい。虫は踏みたくなかった。」と笑顔で振り返っていた。
そんななおみが好きだ。ぜひ、連覇してほしい。
アンガーマネージメント出来ることが賢いという風潮が流行っているようだけれど、ミスをそこで切って、自らの取り組みの度合いをそこに出していいんだよ …。