雪にならず大雨か

 

 今度こそ、「雪」になると思った。

 初雪も2回目も薄っすらだったから、3度目はやられるだろうと覚悟した。

 夜中降り出すのだから、霙でも積もるだろうと …。

 

 雪かきをしなければならないならゆっくり起き出そうと、布団の中で外の様子をうかがう。

 ジョウビタキの鳴き声がはっきり聞こえているわりには、雨どいをつたう雪どけ水の音が響いている …。

 

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       西日が当たらなかったところに霙が残った。

 

 雪かきをせずに済んだ。

 いいような、悪いような。まだ冬が来ない。

 

 ゆっくりと朝食を摂るころには雨になった。

 西の方は大荒れで、ここらでも明日にかけ大雨になるらしい。

        

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 目立ち始めた梅のつぼみに雨粒が大きく光っている。

 でも、冷たい雨だ。

 

 この冬、空にも雲にも、雪を降らせる力がなかったようだ。

 ただ、晴耕雨読の訳が出来て怠け者になれる。