迷える老羊

　私は時として迷える老羊。

　　　　　　　　　　

　右往左往で、前に進めない。

　基教の示す羊になれたらいいのだが ･･･。

　漱石の言に頷くばかり。

　手足が動かないのは、頭が働かないからだ。

　それを、脳に霧がかかったような状態だとし、ある種病的とみることもあるらしい。

　対処に、笑うといい、という人がある。

　　　　意志や理性をつかさどる大脳に流れる血液量が増加するため、

　　　脳の働きが活発になるそうだ。

　無理やり口角を上げてみることにしよう。