流行言葉

 

 重き荷を負いて 坂道をのぼりゆく者ひとつ

 重き荷も坂も 他人には何ひとつ見えはしない

 

  ― 望みを託す星を振り仰ぎ、そのつど転けながら ・・・

                          (中島みゆき「重き荷を負いて」)

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 与えられたものや課されたもの、あるいは期待されたことが大きすぎて困っている。

 こんなとき、「しんどい」という言葉が使われている。

 

 

 新しい言葉を生み出すことが得意な世代が使っていることが多い。

 若者の「しんどい」は、「辛い」や「面倒くさい」という意味を込めている。

 

   「今日学校行くのやだな〜。めっちゃしんどい。」

   「えー、こんなことしなきゃいけないの、しんど-。」

 

 

 「疲れた」「くたびれた」「面倒で大変である」を表す言葉「しんど」という名詞が

が形容詞に変わったものだ。

 

 しかし、「しんどい」の語源は、関西地方の方言であり、心労しんろうという

言葉が転じたものだ。

 

 若者の言葉遣いには閉口する。