気持ち悪い「お」

 

 検索枠に、「おうちごはん」(ひらがな)と入れて、Enter キーを押してみる。

 

   おいしすぎて止まらない!、コロナに負けない!、みんなのすてきなごはん、

   今日の献立はこれで決まり、ママも助かるレシピ、とっておきレシピ ・・・。

 

 こんな言葉が並んで、自宅で家族と楽しむレシピ類を紹介しているのが多い。

 

        

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 「おうちごはん」は、コロナによって出来た造語だろう。

 「お家御飯」と書けば、「お○ご(お)○」がよく見える。

 

 私はもともと敬語の多用を嫌っている。

 ご飯、おにぎりなどの美化語(丁寧の接頭辞)は、とてもいい。

 

  この「お家」は、幼児語から来ているか。

  あるいは、コロナによる外出自粛をステイホームと呼んだ当たりから、「自宅過ご

 して下さいね。」というのを、柔らかく言うために「お」を付けたものなのか。

 

 

 いずれにせよ、変な言葉がはやって、日本語の乱れが広がる。

 本来の意味の取り違いや、流行言葉・俗語・若者言葉などが、その環境を作り出してい

るが、今やコロナがそれに一役買っている。

 

 マスコミも、それを指摘するどころか、読者を捉えようとする場面も見受けられる。

 コロナによる死者が1万人を超した。暮らしから頭までやっつけられている。