秋の初めの日が暮れた。
半日、これが明けて新しい日になってしまえば、国葬は行われてしまう。
国民の多くが反対する現況、それでも強行する首相、政府。
ここまで来てしまっては、そうなっても仕方がない。
「国葬反対」のシュプレヒコールは、「アベ」を憎む人びとの心を「物語」につなぎ
とめることのできる最後の触媒だった。
しかし、その国葬もあす終わる。これで本当に 「アベ」はこの世からいなくなり、
過去の存在になる。
「反アベ」の物語は、これからどう盛り上げようとしても、「終わった話」と評価さ
れることになるだろう。
今日まで各所で紛糾していた「安倍晋三=自民党=統一教会」という物語も、先日の
岸田政権の言明によって――この言明自体の是非は別にあるとしても――真実性や持続
性を持たせるのは困難になってしまった。