27日になってしまう

 

 秋の初めの日が暮れた。 

 半日、これが明けて新しい日になってしまえば、国葬は行われてしまう。 

 

 国民の多くが反対する現況、それでも強行する首相、政府。 

 ここまで来てしまっては、そうなっても仕方がない。

 

         

         

  
         

 「国葬反対」のシュプレヒコールは、「アベ」を憎む人びとの心を「物語」につなぎ

とめることのできる最後の触媒だった。

 

 しかし、その国葬もあす終わる。これで本当に 「アベ」はこの世からいなくなり、

過去の存在になる。

 「反アベ」の物語は、これからどう盛り上げようとしても、「終わった話」と評価さ

れることになるだろう。

 

 今日まで各所で紛糾していた「安倍晋三自民党統一教会」という物語も、先日の

岸田政権の言明によって――この言明自体の是非は別にあるとしても――真実性や持続

性を持たせるのは困難になってしまった。