桜は追悼と怠け心終い

 

 いつものゴルフ場に来ている。

 先月下旬にプレーしてから、モチベーションが下がりっぱなしだった。

 

 仲間に、4月分を予約しておくと言ったおいたが、それを果たさずに月が変わってし

まっていた。

 そして、昨夜仲間の方から誘いの電話を貰った。渡りに船ではあった。

  ― ゴルフをやるたびに、プレーの遅い組がつながっていて、かなり呆れていた。

 

 

 仲間の誘いには、簡単に乗っかった。

 スタートの時間は、早めてあった。

 

 満開の桜を穏やかな気持ちで眺めることが出来た。

 ゴルフは、そこそこでいいのだ ・・・。

 

 

         


     時々花びらを散らす、予想通りの東寄りの風が心地よい。

 

 前が詰まったところで、仲間が思い出したよと言って、

    あの○井さんは、2月に亡くなっていたんだそうだ ・・・。

 

    ここのコンペ、雨でINを同伴者がノーリターンとした時、どうしても

   18番をホールアウトしなければならない私を、その後のプレーに加えてくれた。

    それから気軽に挨拶し、短い些事を交わすようになっていた。

    (仲間は、以前から私らは親しかったのかと思っていたようだ。)

 

 

         

 

     顔に気持ちよい風でも、花吹雪になることもあった。

     彼女の死を追悼しているかのようだ。

        何か月かの姉で、同い年だねと笑っていたのを思い出す ・・・。

 

 

 仲間は、有り難い。先輩の方々だ。

 誘いに乗ってやって来たことで、自らの怠け心まで終うことが出来たか。