開幕戦逆転サヨナラ


 阪神を、キャンプからオープン戦へと、新聞・テレビやインターネットでチーム状況を静かに見つめてきた。いや、見守ってきた。
 新井兄が抜けるなど、いいニュースはなかったから、密かな応援にも余計な力は入っていなかった。

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 先発がメッセンジャーなのに、先取点・追加点を許していた。

 4-4で迎えた延長十回。中日・田島に、先頭の上本が四球で出塁。代打・俊介が犠打で送って1死二塁の好機。続くゴメスは空振り三振で2死。次打者・マートンのときに暴投で2死三塁。

 この好機に“安打製造機”が本領発揮。4打席凡退していたマートンが、コンパクトなスイングで左前へサヨナラ打を放つ。

  阪神の開幕戦サヨナラは2リーグ分立後初。1リーグ時代を含めれば1941年の阪急戦(西宮)以来、74年ぶり。

  マートンは「自分だけでなくチーム全体、みんなが頑張った勝利」と、和田監督は興奮冷めやらぬ表情で「粘り強く戦ってくれた」と。