春の雪だが


 朝、雪が白く横なぐりに吹き付ける中を職場に向かった。
 8時半、茨城県の中・北部に「大雪警報」が出た。
 水戸で午前中に、11cm積もったと言っていた。
 

 午後仕事を終えて帰途に就く。
 水戸の北西30kmを北上する。
 すでに、弱い「みぞれ」になっている。
 

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 那珂川を東へ渡る。
 水戸の積雪は、5cmになったとラジオが告げる。
 ここから県境まで10kmもない。

  駒とめて 袖うちはらふ かげもなし
              佐野のわたりの 雪の夕暮

   雪が降っているので、馬をとめて、雪のついた袖を振り払い
  たいのだけれど、振り払えそうな木陰や家すらない。佐野の渡
  りの雪の夕暮れどきよ。(新古今和歌集)

 そんな風景だ。

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 暮れる前に家に着いた。
 ところが、気温が下がったのだろう、弱いみぞれが白いさらさらの雪
になってきた。まだ降り足らないのか。

 明日の朝は、きっと真っ白な世界だ。