おいらんそう鮮やか


 ジィー ・・・ジィー・・・ と低い声のニイニイゼミの蝉時雨が止まないでい
ると、間もなく、雷を伴わない静かな夕立がやって来た。
 2日目。気温が下がるのに、ちょうどいい。

 花魁草おいらんそうが鮮やかに咲いている。


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 私の家に残っているのは、原種だと思っている,この赤紫色だ。

 フロックスと呼び、北米やシベリア原産の園芸種が広がっている。
 花びらの形や赤・白・ピンクと花の色が多彩だ。
 クサキョウチクトウ(草夾竹桃)とは、おいらんそう(花魁草)に近いかもしれない。


 イメージ 2 円錐花序の形がいい。
  和名の由来は、華やかに咲く様子を花魁の
 姿に見たてたもの、あるいは花の香りが花魁
 の白粉に似ていることによるものだという。
  
  祖母がこの花の説明をしてくれると、暑さ
 はいっそう募り、間もなく夏休みになったこ
 とを思い出した。


 夕方の天気予報が、明日も夕立が来そうだと告げた。