お盆の準備も、今日一日を残すところとなった。
釜の蓋の饅頭を供えてから十日あまりあったというのに、母屋に最も近いところの草が退治し切れていない。
何とかしたいと、自らの朝食抜きで取りかかった。
細かい草ほど手強かった。
水を飲みながらの作業は、
どうにか予定をクリアしそうだ。
花魁草おいらんそうが、真夏の日差しを浴びて
色を鮮やかにしている。
こんなのに励まされて、盆前の草との闘いは
最終段階に入った。
暑くなる前に生け垣の剪定まで終わったが、落とした枝の片付けは夕方にすることにした。暑さ対策としよう。
その間に、盆飾りの若竹や真菰を準備しておくことにした。
お盆の花ミソハギが、それでいいと言っているようだった。
日はゆっくり暮れて、それらの片付けまでこぎ着けた。
これで何とか整って、先祖が迎えられる。