「流人騒ぎ」。先週が「七種粥」、来週は「役者絵」。
1時間の時代劇でも、松本清張は面白い。
文春文庫「無宿人別帳」所収)
武州小金井村の無宿人・忠五郎は、ひょんなことから
賭場で傷害沙汰を起こし、八丈島へ島送りとなってしまう。
島で厳しい生活を続ける忠五郎の唯一の希望は、赦免の
迎え船で江戸へ戻ること。ところが、一向に赦免されるこ
とはなく、十数年の時が流れる。
そして、忠五郎はついに、軍蔵、覚明らと共に島抜けす
ることを決意する。
時代劇だが、松本清張らしいジレンマに陥らせられる。
主題歌もよかった。
スターダストレビューの「おぼろづき」。
“高い音楽性と低い腰”をモットーにとする日本屈指のライヴ・
バンドの「和のテイストを持った儚い恋を歌ったナンバー」とか。