松本清張の短編推理小説シリーズ「黒い画集」の「証言」を観た。
1962年須賀不二夫から6度目のドラマ化で、現代的世相を取り入れ、主人公の不倫相
手を女性から男性に変更したという。BSプレミアム
「危険な斜面」の田中美佐子、「黒革の手帳」の米倉涼子、「波の塔」の麻生祐未な
どをみてきたから、かなり違和感を感じた。
小説「証言」の舞台を現代に置き換え、新たな解釈でドラマとしてリメイク
した。一見幸せな家庭生活を営むものの、実は3年前から同性と不倫している
男・貞一郎が、その関係を隠すためにある事件について偽証してしまう。そこ
から巻き起こる男の悲喜劇と、不倫の代償が描かれる。
原作で貞一郎の不倫相手は女性だが、ドラマ化に当たりその性別を変更。バ
イセクシャルや偽装不倫、そして妻の逆襲といった要素が盛り込まれていた。
5日に、二部構成、5時間の「点と線」を観ていただけに、ちょっと物足りなさを
感じた。
松本清張を楽しめた89分ではあった。