木槿 むくげ の向こうに梅雨空が広がっている。
雨は降らないものの、蒸し暑くて休養日には、身の置き場がない。
これ半分閉じている。そして、まもなく落ちる。いっぱい散り敷く。
花の優美さと、儚く散る姿が、多くの人の心をとらえてきたことだろう。
和歌では、秋の季語。時は流れて仕方ない。
ニイニイゼミのうるさいくらいの鳴いている。
花の下に空蝉を認める。
うつせみは からを見つつも なぐさめつ 深草の山 けぶりだに立て
こんな和歌がある。古今集巻十六831
この雨の季節に付けた力を本物にしよう。
平均日の明日。夏の空は現れるだろうか。