蝋梅開く

 

 蝋梅が開いた。

 年が明けたばかりで、本格的な寒さはこれからなのに、それが来たらどう避けたらいいのだろうと心配してしまう。

        

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 蕾がだんだん色を濃くしていたが、朝もマイナスの気温にならず、北西の風も吹かないものだから、気が早いものもあったものだ。

 

 正月に二つ三つをテーブルの上にとってきたのは芳香を発していたが、外のこれも5,6m離れたっていい香りで、自らの生を主張している。

 思わず深く息をする。

 

    ろうばいは ひそやかにこそ 匂ひ立つ

 

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 今日は、身体がこんなゆったりとした時を求めている。