暖冬から

 

 暦を新しいのとか旧いのとか言っているのは、私だけだろうか。

 新しいので言うと、今日は冬最後の日だ。極弱い北風の曇り空。

 明日から春になれるだろうか。

 

 梅は紅白に少し目立たせてはいるが、隣の農夫は畑の玉ねぎに土を寄せて、きれいに列を仕上げたからか、早々に引っ込んでしまった。

 

 私は仕事をしていないから、そんな人たちが家の中に入ったころ走り出す。

 いつもの、県境の標高250mくらいの小さな、低いかな、山を回ってくる。

 

 

 その県境を越えたところに、灌漑用の溜池がある。

 いつもなら年が明けたころから凍結している。子供のころ下駄スケートをしたはずだが、氷は見られない。

 

         

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 雪がなくて、スキー場が閉鎖するという話を聞いたが、合点がいく。

 

 暖冬から、明日、春になるだろう。

 

         

 南極の赤い雪をニュースで見た。

 

 

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          フェイスブックに投稿されたもの

    雪の表面が染まる現象が「彩雪」。日本でも立山連峰で見られるらしい。

   それは雪の中で生きる「氷雪藻」だという。これは強い太陽光から体が傷つ

   くのを防ぐために、「カロテノイド」という色素を体内に蓄積して …。

 

 ユーリズミックを聞きながら、いろいろなことが頭の中を駆け巡っている。

 時々見る時計で我に返る。

 

 沈む夕日に向かって帰ってくる。10℃に満たない。

 明日から春になれるだろうか。