雪の降った次の日は嫌いだ。
雪かきをしなければならないから。
家を出入りすることが出来ないほど降るはずもない。
屋根に積もった雪が、隣の庭に落ちるほどの街中に住んでいる訳でもないのだ
から、そう慌てることもないのだが ・・・。
雪の中の赤い木瓜や、満天星の雪塊の氷柱に促される。
汗して動かなくても、気温が上がって雪は溶けるのだが、やってしまった。
屋根から落ちた雪の塊は、下の方が凍っていて結構迫力がある重みなのだ。
動かす距離をなるべく小さく、日向に広げるようにする。
トレーニングだと考えて、まあいいだろうと思うところだ。
雪と犬走りとの間は、3m以上になった。
汗をかくほどになると、いよいよ家を一周する。
そのころ、気温が上がって、雪はもう半分以上融けている。