湯たんぽの頃

 

 週明けからの寒波は、北日本から西日本の日本海側で、師走の大雪になり混乱をもた

らしている。

 新潟県の高速道路では約1千台の車が動けなくなり、救急搬送された人も出たり巻き

込まれた人たちへの食料配布が行われたりしている映像が痛々しい。

 

 

 関東の山沿いは、北西の風に雪がちらついている。

 朝は-5℃を下回り、一日の始まりが遅れる。

 日中も、ちぎれた雪雲で晴れたり曇ったりで、最高気温も7℃くらいまでしか上がら

ない寒い日が続いている。

 

 短く晴れた南寄りの低い空に陽が沈んでいった。

 見えなくなったとき、同じところに細い三日月が顔を出し、すぐに消えた。

 

 

 こうなると、朝に向かって冷え込みがどんどん進む。

 ふと思いついて、湯たんぽを入れて寝ることにした。

 

         

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 子どもの頃陶器製の湯たんぽを入れてくれた祖母のことなどを夢見そうだ。