緊急事態宣言が31日までの延長が決まった日、そこまで4000人台だった全国の感染者
数が一気に6000人を超え、今日に至って7251人まで増加してしまった。
1月16日(7041人)以来で、15道県で1日当たりの新規感染者が過去最多となって、大都市
圏から地方への感染の広がりが鮮明になっていると分析されている。
北海道で過去最多の403人。
宣言延長とともに、「まん延防止等重点措置」が適用される筈だった札幌市の感染
者数は277人で、これも過去最多で感染の拡大が続いている。
すでに緊急事態宣言の発令対象基準を超えているという。
宣言延長の対象に加わった愛知県、福岡県でも過去最多の感染者数。(6都府県)
継続した「まん延防止等重点措置」5県に、北海道、岐阜県、三重県に適用されたが、北
海道がそれで、その隣接愛知県で過去最多だった。
大型連休中の感染拡大が、数字になって表れた。
国民一人一人でも、連休はじめにかかる4月下旬の感染対策に緊張感がなく緩んでい
たのだ。
政府の、そもそも大型連休を挟む17日間という当初の設定に、短すぎるし施策の効果
を見極めることもできないとの指摘が出ていた。― 国民に、与えた緩みだ。
さらに、 感染症の専門家からの、短すぎるし施策の効果を見極めることも
できない ― との指摘耳を傾けず、
「短期集中」と ― もっともらしい看板を掲げた。
甘い見通しとその破綻は、感染拡大に直結した。さらに進行するか。
菅首相は、「人の流れは間違いなく減少している」と繰り返し、自らの政策の正当性
をアピールするが、責任回避にしか見えない。
その言葉が、国民に届かない原因になっていることに気づいていない。
自粛疲れ・宣言慣れと、進まぬワクチン接種がつくる閉塞感に包まれてしまった。