麻生副総理が7日の閣議後会見で、
コロナはまがりなりにも収束して、国際社会の中の評価は極めて高い、
などと発言した(前後に言葉はあるが)ことに、
どんな科学的知見から収束と言っているのか、
病床逼迫状態は変わらないのに、大臣として不謹慎な発言ではないか、
と問題視する意見が続出した。
これだけでも許せないのは、謝った持論を展開してきたからだ。
昨年5月の参院財政金融委で、新型コロナについて「どのみち私はちょっ
とちょっと偏見があるので恐縮だが、これは風邪だから、はやり病だから」
「7月になったら、だいたい止まっている」「この種の話は6月に何とな
く収まるのかなと思わないでもない」と自信たっぷりに言っていた。
昨年7月には政治資金パーティーの講演で、「コロナで全員、死に絶える
ような煽った新聞記事も拝見するが、日本の場合、10万人当たり12~13人
亡くなっている。人口比では、先進国の中で最もうまくいっている」と。
最もうまくいっているどころか、先進国中最低に近い感染状況の時もあった。
それでも、米CDCがワクチン接種後も感染予防のためのマスク着用を呼び掛ける
中、「マスクなんていつまでやるのか」と発言していたこともあった。
平然とこういう発言をする政治家が、長く要職に就いている政党が自民党だとい
とことを忘れている国民・有権者は、もっと無知だ。