夜明け前から雨音がしていた。
止んでいればいいなあと思いながら起きたが、降っている。
まだ空は明るいが、午前中は荒れるという予報なのだから、これからか。
夕陽に映えていたもみじに雨粒が光っている。
冷たくはないが、いくらか外で身体を動かさないと固まってしまうから困る。
ちょっとだけ歩こうと、雨が小降りになった隙に稼ごうとしたら、やっぱり駄目。
食べないと、衰える。
動かないと、溜まってしまう。
この繰り返しは、退化に繋がる ・・・。
雨を言い訳に、少し行ったところで戻ってしまう。
冷たい雨が間もなく来るのか。
仕方なしの片付けで、未明の童話が出て来た。
そのまま縁側に寝転んで、夕方まで読んでいた。