一人の暮れ

 

 掃除をして、餅をついた。

 世話になった人に礼を告げてきたから、気持ちが軽い。

 

 まあ、取りあえず追いかけられるものもなくなったから、無事時が流れて新しい年が

来るのを待っているという、そんな時だ。もう後がないのだから当たり前だ。

 

          

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 今夜は妙に眠気が来ない。

 寝ろと言う人もいない。もう寝ようという人もいない。

 

 酒だけが進む。

 また、止められることもない。

 

 ふと、浮かんだ。一人。

 孤独は、体に悪い。

 一人は、孤独か。

 

   愛する人たちに囲まれて暮らすことは、健康に良い影響を与え、認知機能低下を

  防ぐという。

 

   一方で孤独は、高血圧や炎症を起こすリスクを高め、免疫力の低下を引き起こ

  す可能性があるとも、健康や幸福を脅かすのだとも言われている。

 

 

 これらを導いたのが、アカゲザルを使った研究からだというのに、笑ってしまった。

   サル免疫不全ウイルスは、社会的に孤立していないサルより、孤立している

  サルの体内で早く成長した。白血球の免疫細胞が関係していると見られた。

                          Wikipedia でもっと詳しく・・・

 

 社会的孤立の高齢者には、早死のリスクが14%高まる可能性があるという。

 さらに、孤独や社会的孤立が。何らかの形で病気に関係している可能性を示した。

 

 

 今更、一人の暮れだ。

 この暮らしが、何らかの病に向かっているとは思わない。

 ただ、あちこちで、少しずつ端折っている ・・・。