英トラス首相辞任

 

 英国のトラス首相が20日、辞任を表明した。

 トラス首相は20日で在任45日目。記録の更新こうしんが確実となる。

 英史上最短命の政権は19世紀のカニング首相の在任118日。記録更新確実とか。

 

          

          

 

 首相就任後に打ち出した大型減税策が市場の混乱を招くなど国際的な信頼も失墜し、

退陣に追おい込こまれた形なのだという。

 

 首相を退陣に追い込む方も強いが。

 止めると言った方の潔さも驚きだ。代わりにやる人もいるのだろうが。

 

   混乱のきっかけは、トラス首相が打ち出した大型減税策だった。

   トラス首相は9月23日、物価高対策として減税総額が5年間で約450億ポンド

 (約7兆6000億円)に上る減税策を発表した。

 

   「法人税率引き上げ凍結」など企業や富裕層を意識した内容が挙げられた。富裕

  層が受ける恩恵はやがて中間層や低所得者層にも行いき渡わたるとの考えだった。


   結果的に、大規模減税による財政悪化への不安から、英国債や通貨ポンドが急落

  するなど市場が混乱した。事態を収めるため、10月14日にクワーテング財務相を解

  任し、後任のハント新財務相が17日に減税策のほぼ全てを撤回。政権の目玉政策が

  発表から1カ月たらずで撤回される異常事態となっていた。

 

 一つ心配なのは、トラス首相は「反ロシア」感が強かったということで、今後のウクライナ情勢が悪化しないかということだ。

 

 それにしても、日本では、こんな政治家は出ないものか。