この歳押し迫る

 

 12月も中旬に入って、朝の冷え込みはいよいよ本格的になってきた。

 私の物置の廂の下でも零下が続く。

 野は霜で真っ白、霜柱もある。バケツには薄氷。                     

 西の山の端に近くなった月が見ている。        6:45

 

 近くの耕作放棄地は、枯れ草が立ったまま ・・・。

 霜を纏って、冷え冷えと身を縮めている。

 

 向こうの朝日が差してくるとそれが溶けて、

 

    一面に枯れ草のやれ茎が、折からの風になびいて ・・・ になる。

                          魯迅『故郷』の中の一句

                            

         

         シロザ  アカザ 背高  エノコログサ 手前

 

 私の耕作放棄地は雑草が倒してあって、次の緑の芽に霜が白い。

 

         

 

 荒れ地、を自ら認めていないようなだけましか。

 

 寒さ、冷たさは、いよいよ募っている。

 私を見る月は満ちて僅かに過ぎているが、世にも見る者にも勢いはない。

 

 その月に見られている。