流行ること衰えるもの

 

 私は暮らしの上でスーパーに行かざるを得ない。

 ここでも、セルフレジが大流行りだ。

 

 人のレジの列に並んでいると、「セルフの方がはやいですよ。」と声をかけてくる。

    ― あんたが、休んでいるいるレジでやってくれればいいじゃないか ・・・。

 

          

         

 

    スーパーだけでも、セルフレジの設置率は15.8 %(2020年)で、コロナ後

   急速に増えているとみられている。

 

    一見便利なセルフレジ。セルフレジにすることが、人件費の削減で経営上の純  

   利益を引き上げているのだろうか。

 

 

 地方の私のところでも、さらにカートレジが出てきた。

 

          

          

 

    セルフレジを動きながらやって、最後にチェックを受けて、代金を

   支払うらしい。バッグ・袋に詰める必要もないようだ。

    駐車場まで使えるのかな。支払いは、カードだけか・・・。

 

    スーパーの前で、使用の呼びかけと案内を、アルバイトの学生らしき

   人たちが動いていた。 ― 私に来なかったことに、苦笑いしてしまった。

 

 

 こんな様子を見て、機器導入の経費の一部が商品に転嫁されてはいないだろうかと、

ちょっと首をかしげたり、いらだったりする。

 

 多分これで利益を得ているのは、これらのシステムを開発・推進ている企業、金融機

関だけではないだろうか。

 

 

 私の選んだ商品を雑に扱う、作業がおそい、何となく横柄な動き、さえ酷く感じられないほどならば、人がバーコードを読み込ませているレジを選ぶ。

          

          

 

    アナログ人間が、商品のスキャンにしていて、万引きと間違われてしまう

   ことなど全くないということだ。

 

 人を、身体を動かして働かせなくなっているのは、こういう状況だ。

 脳だって、萎縮して退化に向かっているだろう。