さんしゅゆ

　春の雨に身を縮めて、最後かと思われる冬の風にさらされながら、だん

だん強さを増した光を受けて、さんしゅゆ(山茱萸)が開いた。

　春を告げる黄色い花の一つだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ひとかたまりに注目してみると、

花びらから雄しべ、雌しべが、花火

のように飛び出している。

　おもしろい。

　

　　　赤いクコみたいな実がなるらしい。

   見たことがないのが不思議だ。その頃になると忘れているのか、気に

しておこう。