「しが」は、「氷花」と書く。関東の端っこの山あいを流れる川に、そっと起こっている自然現象で、知る人は少ないだろう。
次の日、福島民報は、伝えていた。
「シガ」が観測された。町内で確認されたのは2年ぶりという。
シガは奥久慈の冬の風物詩で、地形や気象の条件が重なって発
シガは奥久慈の冬の風物詩で、地形や気象の条件が重なって発
生する。この日は薄いシャーベット状の氷が朝日に反射しながら、
ゆっくりと川面に揺らいだ。水郡線と平行する川岸に多く見物人。
この氷花(しが)を題名にした映画がつくられている。
幸恵の彼氏の貴明は大子町の実家のリンゴ園を継
ぐことを決め、実家へ戻って両親と暮らしてい
る。週末はお互いの家を行き来しているほど仲の
良い二人は、年に数回しか見ることができない自
然現象「シガ」を一緒に見ようと約束をする。
30歳も目前、将来のことを考えはじめる貴明。
しかし対照的に幸恵にはその気がない。些細な
ことをきっかけに、二人の心はすれ違いはじめ
る。二人の想いはどこへと向かうのか ・・・。
その駅周辺のサラリーマンや自営業、主婦、農家の人などを中心に集まったボランティアの集団「カミスガプロジェクト」が、この映画をつくった。撮影も、地元のカミスガフィルムクリエイト(KFC)がした。
水郡線沿線を舞台にして、県内の出演者やスタッフによって、このほかに3作品つくられている。
らそれぞれ約56㎞(約1時間半)、71㎞(2時間)北にある。
他に類して過疎化が食い止められずにいるが、歴史も残っている・・・。