そうだ、あの皇帝ダリアが咲いただろうと思って、遠回りした。
昨年の豪華な景色が、頭に浮かんでいた。
雨模様の曇り空だが ・・・。
霜のやられて、ちょっと可哀想な姿だった。
人の背丈よりはずっと高いはずなのに、垣根に寄りかかって何とか花を開こうとしている。
皇帝のあの勇姿はどこへやら。
辛うじて開いている花。
いつもは背が高いので、こんなに近くで
ダリアの顔を見ることがなかなか出来なかったが、「不運中の幸い」か。
日焼けのようなくすみが痛々しい。
暖かいと思っていたら、突然の霜にやられた。
陽当たりのいい場所は、霜も受けやすい。
霜を受けた蕾は、開かないだろう。
16,7日降霜で
この大きい、薄紫色には気品がある。
幹元の枝に付いた咲きかけの小さな花を、貰って来て卓上に置いた。