皇帝ダリア麗し

 

 11月も後半に入ったのに、家の周りの田んぼや畑が霜で真っ白という朝が来ない。こ

こ関東の北部、日光や那須の裾のなら、既に4、5回は、そんな朝があっていいはず。

 

 暖かい冬に向かって暮らし易いのは、いいことではある。

 ここに、喜んでいる花と、人がある。

 

 皇帝ダリアが開いた。

           これが、霜との闘いだったので、今年は嬉しい。

 

         

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 私の苦心の作ではない。

 私の生活範囲で、この頃この皇帝ダリアを栽培する人が一人二人と増えていて、それ

を楽しませてもらっている。

 

 朝起きた頃は曇っていたのに、いよいよ今日だと思ったの空も晴れあがった。

 青空に、これは微笑んでいるようだ。

 

         

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 そっと手を差し伸べて、撫でてやりたいぐらいだが、背丈は4、5mある。

 咲かせた人の苦労も思われた。

 

              この後、雨が来て、来週は寒くなるらしい。

 

                         

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              今年の幸運な笑顔も、そう長くはないだろう。