喧嘩にならず同情に

 

 先日の参院予算委員会

 

 立民の蓮舫氏は、自宅療養で症状が急変、搬送中に亡くなった事例について、

「この29人の命。どれだけ無念だったでしょうかね、総理、その思い分かりますか」

菅首相に尋ねた。

 

 菅首相は、「そこは大変申し訳ない思いであります」と答えた。

               

                   f:id:komut:20210131155814p:plain

 

 さらに蓮舫氏は、「もう少し言葉ありませんか」と続ける。

 

 菅首相は、「心から申し上げましたように、大変申し訳ない思いであります」と

繰り返した。

 

 

  この答弁に、蓮舫氏は、「そんな答弁だから言葉が伝わらないんです。そんな

 メッセージだから国民に危機感が伝わらないんですよ。あなたには、総理として

 の自覚や責任感、それを言葉で伝えようとする、そういう思いはあるんですか」

 と迫った。

         

            f:id:komut:20210131153128p:plain

         

   これに、菅首相は「失礼じゃないでしょうか」と、

 「総理就任してから、1日も早い安心を取り戻したいという思いで全力で取り組んで

 きたんです。そういう必死の中で取り組んでくる中で私自身はできることはさせてい

 ただいてきてます」と、述べた。― 力なく感じた。

 

 

  低姿勢の答弁を続けてきた首相が、たまりかねたように

      「少々失礼じゃないでしょうか」と、     反論したのだ。

 

  蓮舫氏も「その精いっぱいは否定しません」と努力を認めたが、

 緊急事態宣言の発出でもあったように、決断が遅いことや専門家の意見に助けを求め

 てばかりいることなどを指しているのではなかろうか。

 

 

  喉の痛みは回復したようだが、どこか力なく喧嘩にならない。

 

 

 余談 

 

   田村厚労相の「12月1日から1月25日時点で12都府県で29人が亡くなられた

  という答弁 ・・・。

 

    菅首相のそういう必死の中で取り組んでくる中で私自身はできることは

  させいただいてきてます」と ・・・。

 

                間違った敬語の使い方の見本だ。