新総裁党に就いた岸田文雄は、一番に立候補して、役員の任期を真っ先に言い出し、
安倍・菅ラインから脱するかのような雰囲気をつくっていた。
衆院選を見据えて選挙の顔選びが意識されながらも、大幅な刷新よりも安定がじゅう
しされたという人がある。
ところが、総裁選に完全勝利すると直ぐ、幹事長に甘利明税制調査会長が起用される
だろうという話が出て、実現している。。3Aの一人。
甘利(A)氏は総裁選でいち早く岸田氏支持を打ち出し、選対顧問を務めた。
岸田氏が後ろ盾とする安倍(A)前首相や麻生(A)氏とのパイプ役を果たした。
変わらぬ論功行賞の色が、直後に出てしまった。
決選投票で国会議員の自分の票を持ち寄った高市早苗前総務相の政調会長。
選対委員長の遠藤利明元五輪担当相、国対委員長の高木毅衆院運営委員長、組織
運動本部長の小渕優子元経済産業相らは、岸田氏への支持を明確にした顔ぶれ。
官房長官の松野博一元文部科学相と、国対委員長に高木毅衆院議院運営委員長
は、総裁選でこれも支持を明確にした細田派からの起用。
さらに、長老政治がつきまとう。
第2次安倍内閣('12 12)から副総理兼財務相を務めている麻生太郎氏(81)を副総
裁に充てる。岸田氏は、安倍、麻生氏を最高顧問とする議連を運営していた。
党改革の必要性などを力説していたが、結果は変わらなかったということだ。
より改革を叫んでいた河野氏が負けが、議席を減らすことにつながれば面白い。
どうか、有権者はよく考えて投票して欲しい。