呆れた虎

 

 昨季の失速を打ち消すかのような開幕のはずだった。

 

 荒れ球の藤浪がそこそに抑え、糸井まで打って、5回終了時で最大7点差もあったの

を、ひっくり返された。自滅した。

 

         

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    そのリードは、斎藤、岩崎、ケラー、救援陣の総崩れで、まさかの逆転。

    凄惨せいさんと表現される光景を、矢野監督はぼう然と見つめていた、とか。

      開幕戦で7点差を逆転されたのは球団初の汚点。

 

 

 

 初回に、1点を取られる開幕投手は駄目だ。

 

    一番打者に二塁打を打たれ、荒れ玉・ノーコンで四球を与え、内野の

   もたつきを呼んで、4番は三振してくれたが助っ人に打点を配した。

 

 

 それを選択した監督に、シーズン最後の優勝争いが見えているのか。

 相手より点を多く取れば勝つのだが、5回までに2桁安打で8点を取って、7点に

抑えればいい ― ベンチの雰囲気は、こんなでグラウンド整備を待っていたのだろう。

 

 今季の終盤が見えるような開幕戦だった。

 終了を待たず監督退任も、一つの手だ。